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中国で蓄積したノウハウで日本のDXを実現、豊富な人材を武器に事業を強化
2019/11/28 20:00
日本新思ソフトは、中国の明月ソフトグループの子会社。明月ソフトグループは、ソフトウェア開発から事業を始めたIT事業で、現在はクラウドコンピューティング、ビッグデータ、AIなどの技術を駆使し、金融サービス、交通サービス、通信サービスなど幅広い業界に向けてソリューションを提供している。
明月ソフトグループは、1998年に設立した北京新思ソフトの流れを汲んでおり、2016年に会社の経営陣が自ら自社の株式や一事業部門を買収するMBOを行い、明月ソフトとして16年に独立。現在、傘下には北京新思軟件技術有限公司、日本新思ソフト、北京明月軟件技術有限公司など、12社の子会社を抱える。社員数はグループ全体で約1200人で、18年度の売上高は3億人民元(日本円で約45億円)になる。
日本市場での展開は、北京新思ソフト時代から取り組んでいる。90年代から日本向けのシステム受注開発事業を始め、北京新思ソフトの日本法人として日本新思ソフトを02年12月に設立した。その後、コンサルティング、設計、開発、テスト、保守運用まで拡大させた。
日本新思ソフトの強みは、中国の優秀な人材を多く抱えている点だと郭 占文・代表取締役社長は話す。「日本は人材不足が深刻で、この課題を解決するまで時間がかかるだろう。一方、中国ではまだまだ優秀な人材がいる。北京や上海などでは人件費が上がってしまったが、内陸部にはまだ優秀な人材が多い。こうした人材を確保し、日本企業のニーズに合わせてリソースを提供できる」と郭社長は説明する。
さらに、中国のDXに関するノウハウ、知見などを日本に生かすことができる点も強みだという。「これまで日本のほうが進んでいたが、ここ数年で中国のDXは一気に進んだ。そのため、中国のノウハウや知見を、これまでとは逆に日本に提供できるようになった。5年先、10年先まで中国の知見を提供できるだろう」と郭社長はいう。
日本企業のDX推進支援を強化し、「この分野の売り上げを全体の50%まで引き上げていきたい」と郭社長は意気込む。
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