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大塚商会、創業者・大塚實氏の社葬しめやかに リコー山下社長、NEC新野社長らが弔辞
2019/11/28 09:00
週刊BCN 2019年11月25日vol.1802掲載
同社と特に関係の深い、リコーの山下良則社長、NECの新野隆社長、横浜銀行の大矢恭好頭取の3人が弔辞を読み上げた。リコーの山下社長は、大塚商会を「当社にとって最も重要なパートナー」とした上で、「複写機の販売から総合的なITソリューション販売へと事業を拡大する中で、お客様の課題解決だけでなく社会課題解決も支援し、確固たる信頼を築いてきた」と評価。大塚氏がリコーの前身の理研光学OBであることにも触れ、「(リコー創業者の)市村(清氏)との関係は複雑な経緯をたどったと聞いているが、最終的には強い絆で結ばれ、両社のかけがえのない関係が築かれた。顧客と社会に望まれる企業同士、さらに結束を強めたい」と述べた。
NECの新野社長も弔辞の中で、大塚商会が顧客や社員、パートナー企業を含むステークホルダーとの信頼関係構築に取り組んできたこと、創業者である大塚氏がその礎をつくり上げたことを高く評価した。さらに、NECのオフコン販売にあたって1976年に大塚商会が特約店となったことを受け、「43年の長きにわたって付き合いがあり、ハードウェアの事業戦略ではアドバイスもしていただいた。強固なパートナーシップの下、ともに歩んできた」と両社の密接な関係を強調。「(大塚商会の中に)大塚實会長の精神は脈々と生き続け、大塚裕司社長の下、今後も大きな成果を挙げ、風雪を越えて一層の発展を遂げられることを確信している」と結んだ。
大塚氏の実子で葬儀委員長を務めた大塚裕司社長は、「“サービスに勝る商法なし”、“社員が家族から喜ばれる会社”という創業の精神を引き継ぎ、さらに磨きをかけて理想の会社を目指すことが会長に報いる唯一の道。社員一同、決意を新たに頑張っていく」とあいさつした。
なお、同社は12月2日に東京都千代田区の帝国ホテルで「大塚實を偲ぶ会」を開く予定だという。(本多和幸)
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