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サーバーでもAMDのCPU搭載率が高まるか? 富士通が第2世代AMD EPYCを採用
2019/11/25 17:00
第2世代AMD EPYCプロセッサーは、最先端の7nmプロセス・テクノロジーにより、最大64個の「Zen 2」コアを搭載し、さまざまなワークロードでTCO(総保有コスト)を大幅に削減できる。さらに、このプロセッサーの「AMD Infinity Architecture」はx86の性能とコンピューティング能力を強化し、PCIeR 4.0を含めたI/Oやメモリ帯域幅へのアクセスを通して、最新のサーバー性能を発揮できる。
第2世代AMD EPYCプロセッサーを採用するPRIMERGY LX1430 M1は、スケールアウト型のクラウド環境向けに設計され優れた性能と低消費電力、シンプルな構成、仮想マシンの高集約により、TCOを大幅に削減する。さらに、富士通の運用管理ソフトウェア「FUJITSU Software Infrastructure Manager(ISM)」を導入することで、サーバー、ストレージ、ネットワークから構成されるシステム全体が一元管理でき、データセンターの効率的な運用が可能になる。
富士通のシステムプラットフォーム事業本部の坂井賢一理事は、「今後もAMD EPYC搭載システムの導入を進めていく」とコメントした。
AMDの第2世代AMD EPYCを採用したサーバーは、すでにデルの「Dell EMC PowerEdge R6515/R7515」、日本ヒューレット・パッカードの「HPE ProLiant DL325 Gen10」「HPE ProLiant DL385 Gen10サーバー」、レノボ・エンタープライズ・ソリューションズの「ThinkSystem SR635」「ThinkSystem SR655」が国内市場にリリースされている。
さらに、日本AMDの林田裕代表取締役は「第2世代AMD EPYCの1ソケットで、インテルのXeonの2ソケットとほぼ同じ性能」と説明している。サーバー導入を検討している企業からも第2世代AMD EPYC搭載サーバーを検討したいとの前向きな声も出ているという。今後、PCだけではなくサーバーの領域でもAMDのCPUの採用が加速しそうだ。
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