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ロボットアニメのコックピット!? OKIが開発する人手不足解決ツール
2019/11/23 09:00
AIエッジロボットは、2019年4月に実施した社内アイデアコンテスト「Yume Proチャレンジ2018」に出品し、大賞を受賞したもの。その後も開発を続け、10月に開催した「CEATEC 2019」でも展示した。
AIエッジロボットは、管理対象の施設を360°自由視点でリアルタイムに俯瞰できるAI機能を搭載している。自律的に広範囲の施設内を移動し、監視することができる。また、オペレーターが遠隔でAIエッジロボットを制御することができるので、AIエッジロボット単独では難しい高度な対応ができる。
AIエッジロボットの上部には四つのセンサーを搭載し、そこから送られる映像を組み込み型のエッジAIが分析。通常時映像との差分を検知したら「異常が起きた」ことをオペレーターに報告する。通知も「泣いている子どもがいます」「落とし物があります」などバリエーションに富み、こうした異常を今後も学習させていく。
一方、遠隔監視を行うオペレーター側は、複数のAIエッジロボットが撮影しているリアルタイムの映像をディスプレイに表示。異常アラートを確認したら遠隔操作に切り替える。この遠隔操作用のコックピットが近未来的でかっこいい。
AIエッジロボットが撮影している映像だけではなく、AIエッジロボットに搭載した音・振動・画像・空間・においなどの多様なセンサーからさまざまな情報を伝送し、それによってオペレーターは現状を認識することができる。
遠隔監視ソリューションは、現場のロボットを監視、操作するだけではない。オペレーターの働き方もチェックする。展示モデルには笑顔を認識する機能を搭載しており、担当者によると「オペレーターが楽しく、ストレスなく仕事ができているか表情をチェックすることができる。また、オペレーターの集中力もログを取ることができる」と説明した。集中力のログを取ることで、集中できる時間帯などを分析し、シフトの調整などに生かしていきたいという。「午前中に集中力が高まる人、午後に集中力が高まる人とさまざま。その人にとって最適な働き方を提案していきたい」としている。
人手不足問題を抱える現場を救うべく、今後もAIエッジロボットと遠隔監視ソリューションの開発を進めていくという。
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