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ドローン先進国の中国、エアロネクストが空飛ぶロボットの研究開発ラボを設立
2019/11/20 20:00
エアロネクストは、機体の構造を根本的に見直し開発した独自の重心制御技術「4D GRAVITY」を持つ。同技術によって、従来のドローンでは実現できなかった安定性、信頼性を実現。産業ドローンの用途範囲拡大に寄与している。
一方で、深セン市は数百のドローン企業が存在し、無人航空機(UAV)の分野で研究開発が活発に進んでいる。そのため、UAVに関する経験と実績、また豊富な研究開発者、エンジニア人材、実証実験のための飛行環境が充実している。
エアロネクストは、次世代ドローンの実現を加速するため、また市場拡大を狙い、2019年5月に深セン市に現地法人「天次科技(深セン)有限公司(Aeronext Shenzhen Ltd.)」を設立。6月には、中国産業ドローンメーカー大手のMMCとSMDと戦略的提携を発表し、重心制御技術「4D GRAVITY」の中国市場投入を着々と進めている。
エアロネクストは、産業用ドローンを飛行中に写真や動画を撮る「空飛ぶカメラ」から複数の仕事を実施できる「空飛ぶロボット」に進化させるため、研究開発を強化している。今回、研究型大学として急成長している南方科技大学と共同で研究開発ラボを設立することで連携を図る。
具体的には、南方科技大学の最新のロボティクス研究を行うロボティクス研究院(SIR:SUSTECH Institute of Robotics)と連携し、優秀な教授陣、生徒と共に、広大なキャンパスや関連施設、大学間ネットワークを活用。先行する中国ドローン産業の潜在ユースケースを発掘し、数多くの実証実験を実施しながら、次世代ドローンの基盤となる要素技術の研究開発、安全基準を満たすための実証実験データの獲得、「空飛ぶロボット」の具体的な用途開発、将来のドローン産業を担う優秀なエンジニアの獲得や育成を目的として、5年間、共同で取り組んでいく。
なお、同大学との共同ラボの設立は日本企業として初めて。
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