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5Gで工場内と工場間・企業間を連携、三菱電機とNECが共同検証を開始
2019/11/20 14:00
製造現場では、生産ラインの自動化や可視化、工作機械やロボットの多機能化による柔軟な生産設備の実現など、工場内のスマート化が進んでいる。また、工場間、企業間の高度な連携により、エンジニアリングチェーンからサプライチェーンまでのものづくり全体を最適化するニーズが高まっている。
例えば、ローカル5Gを活用することで、工場内の多数の無人搬送車をよりスマートに動かすことができるようになる。さらに、ハイブリッド5Gによって、工場内の情報と公衆網の情報をつなげることで、エンジニアリングチェーン、サプライチェーン全体を最適化し、需要変動にフレキシブルに対応することができる。
三菱電機は、FA技術とITを活用し、開発・生産・保守の全般にわたるトータルコストを削減するFA -IT統合ソリューション「e-F@ctory」を進化させるため、AIなどの新技術を積極的に取り入れている。今回、e-F@ctoryをさらに進化させるため、ローカル5Gの実証実験を行う。
今回の実証実験でNECが担う役割はネットワークの分野だ。同社は通信事業者向けの基地局ビジネスで培ってきた無線技術、ノウハウを生かして5G基地局を開発し、商用機を提供している。また、ネットワーク・サービス「NEC Smart Connectivity」も推進している。さらにNECは、e-F@ctory Allianceの一員として、三菱電機と共にFA技術とITの連携ソリューションを提供し、生産現場の課題解決に取り組んでいる。
両社は共同検証の第1弾として、11月27日から29日まで開催される「IIFES2019」の三菱電機ブースでハイブリッド5G活用のコンセプトパネル・動画などを出展する。
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