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植物に囲まれた空間は仕事に影響を与えるか? 各社が検証を開始
2019/11/17 09:05
PBSは、オフィス空間における健康経営ソリューション「COMORE BIZ(コモレビズ)」のさらなるサービス向上を目指し、トヨタとの共同研究第2弾、「植物と共生しながら働く空間が人に与える効果」を11月から開始した。
PBSとトヨタは、人が心身ともに健康に過ごせる空間作りを目指し、植物と共生する空間が人にもたらす効果について研究を進めてきた。第1弾が「植物がもたらす効果を実験的に検証する空間」で、自然の森林の中にいるように感じる空間を作ることで、植物が人にどのような効果をもたらすか、さまざまな視点で検証を行った。
第2弾となる今回は、第1弾で得られた知見をもとに、より実用的な環境下で人に与える効果について研究する。実験では、木漏れ日を感じる明るい緑色の植物を配置した「疲労軽減が期待できるエリア」、細長い葉や水滴の波紋により静謐さが感じられる「集中力アップが期待されるエリア」、溢れる生命力を感じられる植物で囲んだ「活力アップが期待されるエリア」の三つを設ける。そこで働く人がどのような影響を受けるか、ストレスや疲労の感じ方の変化を脳血流、心拍データなどのバイタルデータで評価していく。
一方、大和ハウスグループの大和リースとNECは、両社の製品やシステムを組み合わせて新システムの有効性を検証する目的で、10月24日から約1カ月間実験を行っている。
この実験で鍵となるのが、NECの感情分析ソリューションだ。NECと名古屋市立大学が共同開発を進めている感情認識技術と、クラウドサービスやTDKのウェアラブルデバイスなどを組み合わせたシステムで、ウェアラブルデバイスを装着した人の心拍数データなどをリアルタイムに収集・分析することで、「興奮・喜び」「ストレス・イライラ」「憂鬱・疲労」「穏やか・リラックス」の感情を可視化する。
それに対して大和リースは、室内緑化に自然音やアロマ、木製家具などを複合的に組み合わせ、働く人に新しいリラックス&コミュニケーションの場を創造する空間サービス「VERDENIA(ヴェルデニア)」を提供する。VERDENIAを活用して、職場を居心地のいい空間に仕上げ、それが従業員にどのような影響を与えるのか、NECの感情分析ソリューションで効果を検証していく。
PBSとトヨタ、大和リースとNECの2組の研究と実験によって、オフィスの緑化が従業員にどのような効果を与えるか、明らかにされていくだろう。
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