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あなたの歩みを止めません! NECが歩きながら認証できる虹彩認証技術を開発
2019/11/08 08:00
虹彩認証技術は、認識対象となる虹彩が非常に小さく、個人毎に異なる虹彩の微小な模様を捉える必要があるので、高精細な虹彩画像が必要だ。このため、虹彩認証利用時には、利用者がカメラの正面の決められた位置に静止し、目の位置をカメラに合わせるなど利用者に負担がかかっていた。
今回、歩いてくる利用者の虹彩を鮮明かつ高解像度に撮像する技術を開発。さらに、撮像後に行う画像処理を高速化した。これらにより、利用者が歩いている間に認証までを完了できるようになる。
NECはこれまで「Bio-IDiom」として、虹彩、顔、指紋・掌紋、指静脈、声、耳音響の六つの生体認証技術をもち、世界約70の国と地域に、1000以上のシステムを導入してきた。そのうち虹彩認証技術は出入国管理や国民IDサービスなどで活用されている。今回開発した虹彩認証技術と撮像技術を組み合わせることで、利用者は立ち止まることなく、歩きながら本人認証ができるようになる。
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