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NEC、国内初のコンテナマネージドサービス、配置から展開、運用まで
2019/11/07 12:08
従来のコンテナサービスは、ベンダーはプラットフォームのみ提供し、コンテナの配置・展開におけるサポートを行わないのが一般的だ。しかし、運用まで含めたマネージドサービスがないことがコンテナ化が進まない要因になっていた。
今回NECは、NEC Cloud IaaS、AWS、VMware Cloud on AWSなどのマルチクラウドとRed Hat OpenShift、VMware Enterprise PKSというマルチコンテナプラットフォームを組み合わせ、マネージドされたサービスとして提供する。
コンテナマネージドサービス領域では、レッドハットのパートナープログラム「認定クラウド&サービスプロバイダープログラム」の連携を強化し、同社の「Red Hat OpenShift Container Platform 4」を用いたシステム構築・運用を確立し、マルチクラウド環境での提供を20年4月から開始する。
また、コンテナインフラストラクチャーやコンテナ管理領域では、ヴイエムウェアとハイブリッド/マルチクラウド環境での連携を強化。同社コンテナ製品「VMware Enterprise PKS」を用いたNEC Cloud IaaS物理サーバーラインアップの拡充を目指す。VMware Cloud on AWS上でのコンテナアプリケーション稼働環境の構築や運用の確立も目指す。また、VMware Bitnamiを用いたコンテナデリバリサービスの構築、運用を確立し、マルチクラウド環境での提供を目指す。
NECのコンテナアプリケーションのラインアップ強化では、NECの生体認証「Bio-IDiom」の顔認証、指紋・掌紋認証、虹彩認証、指静脈認証、声認証、耳音響認証の六つの生体認証技術を活用したコンテナアプリケーションのラインアップを強化する。第一弾として顔認証技術から20年4月以降順次提供する。また、データ活用の一連の業務プロセスを支援し、業務とデータを統合的に管理する機能群のコンテナアプリケーションも順次提供する。
このほか、コンテナ技術「Kubernetes」を用いたモダナイゼーションやサービス・アプリケーション開発の支援体制を強化する。NECのシステムインテグレーションやマネージドサービス構築・運用の経験に基づいた方法論に従い、マルチクラウド活用、コンテナプラットフォーム活用を支援。20年度末までにコンテナ技術領域の高度人材を500人育成することも目指す。
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