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TBSテレビ、5G伝送による地上波テレビ生中継を実施、ドコモの5Gを活用
2019/11/06 12:00
地上波放送の生中継では放送品質を保つため、中継車に設置したカメラのリモートコントローラーを用いて、綿密な色彩調整やアイリスコントロール(明るさ調整)が必要になる。また、中継のタイミングを知らせるための信号(タリー信号)や、スタジオのキャスターとかけ合いトークを行うための低遅延映像信号(送り返し映像)を、本社から中継現場に伝送することも求められる。
今回の中継では、5Gのネットワーク上にVPN(バーチャルプライベートネットワーク)を構築し、TBS赤坂放送センターと中継地点となった渋谷スクランブルスクエアをダイレクトに接続。赤坂放送センターに設置したカメラリモートコントローラーで、中継先カメラの遠隔制御を行った。
ハイビジョン映像伝送には、ソリトンシステムズのCODEC(映像符号化技術)を使用し、送り返し映像伝送にはTBSテレビで開発した映像伝送システム「LIVEBACK」を使用した。これらを5Gプレサービスと組み合わせる事で安定した映像伝送を行い、さらに5Gの低遅延量という特徴を生かしたカメラコントロールシステムを併用することで、今までは困難だったきめ細かい制御が可能となった。
TBSテレビでは、このリモートプロダクション技術(遠隔番組制作手法)を応用し、突発のニュース中継などでも高品質の中継を目指すと共に、遠隔無人監視など他業種への応用研究も進めていく。
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