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日本HPE、AMD搭載サーバーなどを追加、HCI「HPE SimpliVity」販売を強化
2019/09/24 18:00
取締役常務執行役員パートナー営業統括本部の西村淳本部長は、「SimpliVityを買収し、2017年にHPE SimpliVityをリリースしてから、SimpliVityの製品としての優位性、そしてHPEの販売網を組み合わせて展開してきた。直近では、成長率が50%増となるほど好調」と話し、HCI事業が順調に推移していることを強調した。今回、新製品を投入することで、国内HCI市場でのさらなるシェア拡大を狙う。
新製品の「SimpliVity 325 Gen10」は、HPE SimpliVityシリーズで初めてAMD EPYCプロセッサーを搭載したエントリーモデル。搭載するAMD製CPUは、コードネーム「Naples」と呼ばれる第1世代の「AMD EPYC 7551」で、1CPU構成で最大32コアを利用できる。それにより、従来製品で搭載していた専用のハードウェアアクセラレーターカードを搭載せずに、同様の圧縮・重複排除率を実現した。
また、CPU数で課金するソフトウェアのライセンスコストを従来製品よりも削減できる。コスト面について、ハイブリッドIT事業統括ハイブリッドIT製品統括本部の山中伸吾エバンジェリストは「ほぼ同様のスペックのインテル採用モデルと比較してみた。インテルのXeonは32コアモデルがないので16コアのCPUを2枚載せる必要がある。結果として、SimpliVity 325 Gen10は価格を39%抑えることができた」と説明した。
一方、「HPE SimpliVity 380 Backup and Archive node」は、HDDとSSDを搭載したハイブリッドモデル。独自のデータ保存アーキテクチャーにより、超高速にデータ圧縮、重複排除を実現。これにより、秒速で遠隔地へのバックアップができる。また従来のオールフラッシュモデルからハイブリッドモデルにすることで、1TB当たりの容量単価を36%抑えることができた。
価格は「SimpliVity 325 Gen10」が411万6000円から、「SimpliVity 380 Gen10 Backup and Archive node」が898万円から。
このほか、問題発生を予知・防止する機能を備えるAIプラットフォーム「HPE InfoSight」をHPE SimpliVityで利用できるようになった。きょう体に内蔵したセンサーの情報を収集し、分析することでシステムに起こりうる不具合を事前に予測し、アラートを発信したり、具体的な対策をアドバイスしたりできる。予兆を検知することで、システムの停止時間を短縮することができる。
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