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ダイキン、IoTを使って省人化を実現、業務用点検サービスを10月から提供
2019/09/12 20:00
室内ユニット内で発生した結露水の受け皿となるドレンパンは、経年や空気環境の影響でカビやホコリなどの汚れが溜まりやすい。汚れが排水部に詰まると水漏れや空調機の異常停止の原因になるため、ドレンパンの定期的な目視点検や清掃が必要になる。
天井裏などに設置した室内ユニットのドレンパン点検は、各テナントの業務に支障のない時間帯での実施が求められるため、土日や早朝、深夜などの限られた時間の中でビル内を巡回し作業を行う。特に、複数の建物を同じ時期に点検する場合の作業工数は膨大で、人手不足が大きな課題となっている。
Kireiウォッチは、室内ユニット内に定点カメラを設置し、ドレンパンを自動で撮影する。撮影画像を独自のアルゴリズムで画像解析することで汚れ具合を判定し、判定結果と清掃の推奨時期をPCやタブレット端末に通知する。これによって、現地での目視点検をすることなく清掃スケジュールの策定が可能になる。
また、ドレンパンの画像や汚れ度合いなど、クラウド上に蓄積した過去10年分のデータをいつでも閲覧でき、管理台帳や報告資料に活用できる。ドレンパン点検の実施に伴う工数の大幅な削減で、設備管理業者の負担を軽減できる。
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