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MBP SMARTECが本格始動、中国発の先進技術と日本のビジネスITを融合
2019/09/12 09:00
週刊BCN 2019年09月09日vol.1791掲載

朱社長はもともと、独立系のシステム開発会社としてMBPを上海市に設立。日本にも拠点を置いている。NTTデータイントラマートの主要パートナー企業としての歴史も約10年におよび、intra-martシリーズの導入実績も豊富だという。
現在、MBPはTIZAのグループ企業となっており、日本のIT市場とのコネクションを生かし、IoTソリューションをグローバルに展開したいTIZAの日本市場における橋頭保的な役割を担うべく新会社のMBP SMARTECを発足させたという流れだ。
出資比率はTIZA日本法人が65%、従業員持株会が20%で、NTTデータイントラマートも15%出資している。
朱社長は、「MBP SMARTECの設立にあたってはNTTデータイントラマートとの資本業務提携が前提だった」と説明する。
「この数年間で中国の自動化、デジタル化はかなり進んだ。インターネットにアクセスするユーザーの数が多いことから、ビッグデータ、AI、IoTなどのソリューションは非常に先進的なものが出てきて社会問題の解決にも効果を実際に発揮するようになっている。一方で、ビジネス向けのITに関しては日本の方が成熟していてクオリティーも高い。TIZAのIoTやビッグデータ活用の技術とintra-martのワークフローやRPAなどを組み合わせることで、リテールや物流などさまざまな産業領域のビジネスプロセスを劇的に効率化することができる」(朱社長)

MBP SMARTECの本格的な営業開始にあたっては、TIZAの株主である無錫中住集団有限公司の孫伯栄・董事長も「TIZAは日立建機など日本の重機メーカーなどとも仕事をしてきたが、これまで培った技術やノウハウを新しいかたちで日本市場に展開し、顧客基盤を開拓できるという意味でMBP SMARTECの活動やNTTデータイントラマートとの提携には大いに期待している」と語った。(本多和幸)
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