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パーソルP&T、ABBYYとの代理店契約でAI-OCRソリューション提供へ
2019/09/06 08:00
国内では、労働人口の減少に伴い、生産性を高める取り組みが加速している。定型業務を中心としたバックオフィス業務では、AI-OCRやRPAなどを活用した業務の効率化に取り組む企業が増加している。
ABBYYは、データキャプチャー、ドキュメント処理ソフトウェア「ABBYY Flexi Capture」や自動化・大量の文書変換ソフトウェア「ABBYY FineReader Server」などのAIを活用した製品を提供している。
今回の提携により、ABBYY Flexi Capture、ABBYY FineReader Serverなどのライセンス販売だけではなく、導入支援パッケージ、データを基幹システムへ自動移行するためのツール開発、RPAの導入支援、製品操作におけるトレーニングなどを提供する。ABBYYとパーソルP&Tが連携することで、紙文化が根強い日本企業向けに、バックオフィス業務の効率化を図るソリューションとして提案・提供できるようになる。
サービスラインアップでは、ABBYY製品とMicrosoft Azureを組み合わせた「ABBYY on Azure」、ABBYY製品とパーソルP&TのRPAを組み合わせた「ABBYY on RPA」を提供する。
ABBYY on Azureは、Microsoft Azureを組み合わせることで、専用のPCやサーバーを用意せず、AI-OCRやRPAを導入できる。これにより、初期コストなどを抑えることができる。
ABBYY on RPAは、データ化した情報をさまざまなシステムへ取り込みまで含めて自動化できる。AI-OCRに学習させるための膨大なデータの読み込み作業、企業名や名前、住所、価格、商品名などの帳票項目の定義設定、教師データを基幹システムやCRMツールなどにつなぐためのシステム開発、RPAを活用したデータ処理やデータの自動連携、ABBYY製品を自社内に導入するためのトレーニングまで、業務を自動化できる。
今後は、ABBYY製品へのデータの読み込み作業や項目の定義設定を簡単に設定できるツールを開発する予定。これにより担当者の導入時の負荷を削減することができる。このほか、ABBYY製品とパーソルP&Tのdata Miningテクノロジーを組み合わせた「ABBYY on data mining」、ABBYY製品とパーソルP&Tのknowledge miningテクノロジーを組み合わせた「ABBYY on knowledge mining」も提供する予定。
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