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ロボットがトラックドライバーの酒気帯びチェックなどを支援

2019/09/03 08:00

 浅井(浅井隆代表者)は、ナブアシスト(望月明夫社長)が開発した点呼業務支援ロボット「Tenko de unibo(テンコ デ ユニボ)」を運転者の点呼業務向けに採用し、9月2日稼働を開始した。Tenko de uniboには富士通(時田隆仁社長)のAI技術を搭載した「ロボットAIプラットフォーム」を活用している。

点呼業務の様子

 Tenko de uniboは、日本貨物運送協同組合連合会(吉野雅山会長)とナブアシストがトラック運送事業者向けに提供する点呼業務を支援するロボットソリューション。富士通の「ロボットAIプラットフォーム」とユニロボット(酒井拓社長)が提供するコミュニケーションロボット「unibo」から構成している。

 運行管理者が立ち会いのもと、ロボットが顔認証で乗務員本人の確認を行い、アルコールチェッカーや免許証リーダーと連携した点呼業務を実施。点呼記録簿をクラウド上に自動で作成する。

 また、オプションのキーボックス連携機能により、運転者が酒気帯びや体調不良と判断された場合は、乗車する車の鍵を解錠不可とし、危険な運転を未然に防ぐなど、確実な安全運転履行を支援する。

 今後、日貨協連とナブアシストは、全国で6万社を超えるトラック運送事業者へ「Tenko de unibo」を販売していくことで、トラック運送業界における働き方改革と安全運行の徹底を図っていく。また、ロボット点呼のさらなる拡張を目指し、車庫など運行管理者から離れた場所でのロボットのカメラを活用した点呼実施確認や運転者の労働時間など改善基準告示に準じた労務管理、運転者に対する安全指導など新しいソリューションを「Tenko de unibo」上で提供していく。
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富士通=https://www.fujitsu.com/jp/