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NECがHCIソリューションを強化、ITインフラのモダナイズを支援
2019/08/23 11:00
ITシステムのモダナイゼーションに向けて、「ITインフラストラクチャー環境のモダナイゼーション支援」「アプリケーション環境のモダナイゼーション支援」「オンプレミスとクラウド環境全体の統合管理支援」の三つの観点で企業や組織におけるデジタル技術を活用した成長戦略の原動力となるハイブリッドIT環境の実現に貢献する。
ITインフラのモダナイゼーションを支援する製品群では、HCIモデル「NEC Hyper Converged System」を強化する。ユーザーの要件定義にあわせたサイジング構成や導入・運用設計をNEC側で提供することで、導入にかかる期間を最大7割短縮できたという。バージョン管理・更新などのライフサイクルマネジメントに従ったサポートサービスも提供。運用に関しては定常業務を効率化するNEC Hyper Converged System Consoleのレポーティングや起動・シャットダウンの操作が容易になった。Express5800シリーズの「サーバ診断カルテサービス」も強化し、過去ログを含めた分析で稼働状況や構成情報の変化を分析できる。
アプリケーション環境のモダナイゼーション支援では、マイクロサービス化・コンテナ化を実現するアプリケーション開発環境を支援。設計する作業を効率化する「SystemDirector Microservice Toolkit」と、コンテナ運用管理の省力化を実現する「NEC Workload Manager for Container Platform」を新たに提供する。
「SystemDirector Microservice Toolkit」は、データベースへのアクセスや、複数のプログラムにまたがるフローの呼び出しを可視化することで、プログラムソースコード分析にかかる工数を省力化。マイクロサービス化の対象候補切り出しにおける検証作業を約60%削減できたという。
「NEC Workload Manager for Container Platform」は、運用管理ルールを定義したテンプレートをもとに監視・操作条件を入力するだけで高度な知識が要求されるコンテナの運用業務を効率化できる。また、Webブラウザー上でコンテナの構成履歴や稼働状況なども確認できる。
このほか、オンプレミス環境からクラウド環境までオールインワンで統合管理できる「WebSAM」関連製品も強化し、「SystemManager G」がコンテナに対応。障害検知から対処にいたるまでの時間を大幅に削減することができる。「WebSAM vDC Automation」「WebSAM SigmaSystemCenter」では、クラウドサービス基盤において一顧客当たりの運用コストを約50%削減。「WebSAM JobCenter」では、クラウド上での定常運用業務の自動制御部品提供を通じてクラウドサービス運用経費を約20%削減する効果について実証した。
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