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「DXを実現できるシステムに」テラスカイ、佐藤社長が強調 年次イベント「TerraSkyDay 2019」開催
2019/08/15 10:00
週刊BCN 2019年08月12日vol.1788掲載
佐藤社長は、既存のビジネスモデルを破壊する“ディスラプター”が現れていることを挙げ、ディスラプターがもたらす変革にどのように対応していくかがDXのカギになると指摘。日本の大手企業にとっては、現状のビジネスを支えながら新しい取り組みを行っていく必要があるが、現在使用しているシステムが新しいアプリケーションの運用に耐えられないことが多く、「既存のシステムをどうやってDXに耐え得るようにしていくか、ここをまずやらないことにはDXが実現できない」と話した。
それを踏まえて佐藤社長は、「DXに備えないといけない」と語り、テラスカイが提唱する「DX Ready」を強調。「SoEとSoRを定義すること、リフト&シフトでシステム資源の制約から解放されること、一つ一つをマイクロサービス化してAPIでつなぐことがDX Readyの三つの要素だ」と語った。そうした準備を整えた上で、「経営のコミット、ビジネスアイデア、実装するデジタル人材の三位一体で、DXが実現できる」と訴えた。
また、セールスフォース事業からスタートしたテラスカイ自身も、AWSやクラウドSAP市場に参入するなど「クラウドをキーワードに常にチャレンジしながらここまで成長してきた」と話す。さらに新たに「量子コンピューター市場に参入することを決意した」として、今年6月に設立した専業の子会社「Quemix」をはじめとする取り組みについて紹介した。(前田幸慧)
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