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豚が快適に過ごせる環境とは? NTT東日本がIoTで養豚業の働き方改革
2019/08/08 13:30
神奈川県は豚の飼養戸数が減少する一方、一戸あたりの飼養頭数は1000頭以上に増加しており、効率的な飼育が課題になっている。特に豚舎環境の把握が重要で、豚の体調に影響する温湿度の管理は季節や時間によって変動が生じ、さらに発育ステージによって最適な環境が異なるため、きめ細かい対応が必要になる。そのため、豚舎の温湿度をこまめに確認し、変化に合わせてカーテンの開閉や換気を行うことが重要になる。その一方で、豚舎への頻繁な出入りは疾病被害のリスクを高める恐れがある。
こうした状況を踏まえて、NTT東日本は神奈川県養豚協会、神奈川県畜産技術センターと連携して、既存設備に導入できるIoTを活用したシステムを構築し、「飼養環境の見える化」(温湿度データや豚の衛生環境など監視)の実現に取り組む。
実証実験には、実証フィールドとして神奈川県養豚協会が管理する新たな豚舎を活用する。神奈川県養豚協会が飼養環境監視システムの有効性検討、IoT機器によるデータ収集を担当し、神奈川県畜産技術センターがIoT機器による飼養環境を監視する。
今回の実証実験で集積したデータをAIなどで分析し、神奈川県内における養豚業へのIoTサービス導入のサポートを実施していくほか、各種連携により養豚業の発展に向けた新たな仕組みづくりを検討していく。
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