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NECの空飛ぶクルマの試作機は「浮く」だけ、年内には移動実験も
2019/08/06 11:00
試作機のサイズは全長約3.9m、幅3.7m、高さ1.3mで、重量は150キロ未満。運転手が搭乗しない自律飛行を行う。なお、試作機のため、人が乗るスペースは設けていない。飛行に必要となる機体位置情報把握(GPS)を含む飛行制御ソフトウェア、推進装置であるモータードライバーなどを新たに開発して搭載した。
飛行実験場は、航空法により20メートル四方、高さ10メートルの柵とネットで覆われ、その内側のみ飛行が許されている。そのため、前進、後進といった移動はできず、しばらくは浮上実験だけとなる。ただ、現在柵外での飛行を申請しており、今年度中をめどに許可が下りる見通し。そうなれば移動実験も行うことができるようになる。
NECも参画している空飛ぶクルマプロジェクトである「空の移動革命」では、2023年に物の輸送の実用化を、30年には人の移動の実用化を目指している。NECがスポンサーを務める一般社団法人CARTIVATOR Resource Managementでは、25年の大阪万博で移動に空飛ぶクルマを活用したい考えで、すでに有人機の開発を進めており、来年夏にはデモフライを実施する意向。わずか数年先に、空飛ぶクルマに乗れる未来がやってくる。
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