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逆風の中のファーウェイ、2019年度上半期は売上高23.2%増と好調
2019/07/31 13:00
梁華(リャン・ファ)取締役会長は、「19年度上半期の事業運営は安定し、組織も健全だった。また、効果的なマネジメントによって各財務指標も良好で、事業は堅調に推移している」としている。
セグメント別では、5Gを中心とする通信事業者向けネットワーク事業は、売上高は1465億元(約2兆3191億円)を達成。無線ネットワーク、光伝送、データ通信、ITなど関連製品の生産・出荷状況が安定しており、また世界の主要通信事業者50社と5Gに関する商用契約を締結し、15万を超える基地局を出荷した。
法人向けICTソリューション事業の売上高は、316億元(約5002億円)となった。クラウド、AI、企業向けキャンパスネットワーク、データセンター、IoT、インテリジェントコンピューティングなど、複数分野にまたがるICTポートフォリオに注力。政府機関や公共セクター、金融、交通、エネルギー、自動車など幅広い業種から引き合いがあったという。
コンシューマー向け端末事業は、売上高が2208億元(約3兆4953億円)に上った。Honorブランドを含むスマートフォンの出荷台数は前年同期比24%増の1億1800万台に達したほか、タブレット端末、PC、ウェアラブルなどの製品分野でも大きく成長した。
梁会長は、「売上高は5月まで急速に伸びた。ファーウェイが直面している困難は依然として厳しく、短期的には成長速度に影響を与えるかもしれない。しかし、未来に対して自信と希望を持っている。未来を見据えた多様な投資も継続しており、今年度の研究開発投資は1200億元(約1兆8996億円)に達すると見込んでいる。目の前にある困難や課題は一時的なもので、これらの試練を乗り越えれば、新たな成長期を迎えるだろう」と力強いコメントを寄せた。
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