ニュース
SMSソリューションに新機能 CX向上を支援し新規顧客開拓へ――ユミルリンク
2019/06/20 09:00
週刊BCN 2019年06月17日vol.1780掲載
URLクリックカウント機能は、SMS内のURLをいつ・誰が・どのURLを・何回クリックしたかを測定する機能。管理画面からクリック率が確認できるほか、時間帯別、キャリア別に配信の効果を分析できる。ユーザーはこの結果を基に、より効果的なマーケティング施策を立案できるようになる。
一方、差し込み配信機能は、SMS配信の宛先ごとに名前やユーザーID、URLパラメーターなどが異なる情報を差し込むことができる機能。個人に最適化したメッセージを配信でき、顧客満足度の向上に寄与する。これまで個別のメッセージを配信する場合、一通ごとに設定する必要があったが、CSVに対応したことであらかじめ用意したユーザーリストから、対応する情報を自動で差し込んで一斉配信ができるようになった。
近年、カスタマーエクスペリエンス(CX)の向上を重視する企業が増える中で、エンドユーザーとのチャネルの一つであるSMSの市場は拡大している。マーケティング本部の五十嵐崇之氏は「エンドユーザーに情報を届ける際、メールだと埋もれてしまったり、届かないことも多い。SMSは電話番号があれば確実に届く上、開封率も高い」とメリットを指摘する。
同社がCuenote SMSをリリースしたのは昨年11月からで、現在までに25社近くの導入実績を積み上げてきた。五十嵐氏は「メール配信サービスの『Cuenote FC』とのクロスセルにもつながっていて、ファーストタッチはメールで一斉に情報を届け、反応があった顧客に個別のSMS、と使い分けている企業もある」として、既存のサービスとのシナジーも生まれているという。
引き続き、Cuenote FCユーザーへのクロスセルを展開しながら新規顧客を開拓していく。認証などの面で開発が必要になるケースもあるため、ニーズによっては代理店によるパートナーセールスにも対応していく予定だ。五十嵐氏は「今後も当社は顧客がエンドユーザーにリーチするためにベストなチャネルを選択できる環境を作っていく。目標達成の選択肢として活用してほしい」とアピールした。(銭 君毅)
- 1
関連記事
過熱する市場に斬り込む 新SMS配信サービスで事業拡大に本腰――ユミルリンク