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レーザーからの買い替えを狙う SOHO向けインクジェットプリンター――セイコーエプソン、エプソン販売
2019/04/25 16:00
週刊BCN 2019年04月22日vol.1773掲載
今回の新製品は、他社のレーザープリンターと同等の使い勝手、設置性の実現を目指した。同社のインクジェットプリンターは、これまでフロント排紙機構を採用。印刷の際には前面に排紙トレイが飛び出すため、その分の設置スペースが必要だった。
新製品では、S字形給紙機構を採用。前面に排紙していた経路にもう1経路を加え、内部で1回多く折り返すことにより、他社のレーザープリンターと同様に天面での排紙を実現。狭いカウンターなどに設置しても、排紙トレイが通行を妨げることがなくなった。
一方、排紙への経路が長く、複雑になるため、紙詰まりが懸念される。それに対してセイコーエプソンのプリンター事業部プリンター企画設計部の有賀翔氏は「経路内の段差を減らし、スムーズに排紙できるようにした」と説明する。このほか、表面と裏面を読み取り、片面に印刷できる「IDカードコピー機能」の搭載で、カウンター業務で多い運転免許証などの身分証明書のコピー作業の負荷を軽減する。
価格はオープンで、エプソンダイレクトショップでの税別予定価格は、FAX機能を搭載した複合機PX-M270FTが4万4980円、FAX機能なしの複合機PX-M270Tが3万9980円、シングルプリンターのPX-S270Tが3万2980円。
このほか、A4カラーインクジェットプリンターの「PX-M885F/PX-S885」、A4モバイルインクジェットプリンターの「PX-S06B/PX-S06W」を同日に発売する。(山下彰子)
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