ニュース

「Notes」などソフトウェアを18億ドルで売却 インドのITサービス大手に――米IBM

2018/12/27 10:00

週刊BCN 2018年12月24日vol.1757掲載

 米IBMは、一部のソフトウェア製品をインドのITサービス大手HCLテクノロジーズに売却すると発表した。売却価格は18億ドル。規制当局の審査を経て、2019年の半ばに完了する見込み。

 売却の対象となるのは「Notes/Domino」「Appscan」「BigFix」「Unica」「Commerce」「Portal」「Connections」。中でもNotes/Dominoはグループウェアの元祖といえるソフトウェアで、クライアント/サーバーシステムが全盛の1990年代に世界中でヒットした。米IBMは1995年に開発元のロータス・デベロップメントを買収、後に統合している。

 今回のソフトウェア製品売却に関して、米IBMのジョン・ケリー・コグニティブ・ソリューションおよびリサーチ担当バイスプレジデントは、IBMがクラウドや業種別ソリューションなどに優先的に投資している中で、「スタンドアロンの製品として提供されるようになっている、これらの一部のコラボレーション、マーケティングおよびコマース関連のソフトウェア資産を売却するときと考えている」とコメントし、これらの製品がHCLテクノロジーズにとって「戦略的に適合」するとしている。(前田幸慧)
  • 1

関連記事

技術提供でIBMだけの優遇はなし IBMの力を得て大企業でのOSS採用を拡大――米レッドハット

IBMのレッドハット買収 ハイブリッドクラウドへの“賭け”は実を結ぶか 自社クラウドサービスとは競合する領域も

米IBMの「PartnerWorld」イベント AIを軸にエコシステムを再構築 パートナーのビジネスもIBMと同じく「転換点」に

外部リンク

米IBM=https://www.ibm.com/

【導入成功事例~文教編~】

授業効率と学生満足度を向上させたクリエイター向けPCとは?!

× こちらから>>