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PCA戦略フォーラム2019東京 「基幹業務ソフトの向こう側」を目指す 新ERP製品やサブスクリプション化の方針を説明
2018/12/06 09:00
週刊BCN 2018年12月03日vol.1754掲載
佐藤社長は、「パートナーの皆さんの持続的な成長を実現し、お客様に価値を提供し続けるために、PCAも積極的に新しいチャレンジを続けていく」と話す。11月14日の東京会場では、そうした従来とは違う基幹業務ソフトビジネスを志向する同社の方針について、パートナーが熱心に耳を傾ける姿が見られた。
冒頭、「PCAが考える基幹業務ソフトの向こう側」と題してプレゼンした篠崎洋介・戦略企画部プロダクトマーケティングセンターセンター長は、演題通り“基幹業務ソフトの向こう側”を目指すためのPCAの取り組みとして、ERPの新製品「PCA hyper」を来年2月にリリースすると発表。中堅企業向けERP製品で、主力製品である中小企業向けのDXシリーズとは異なる顧客層にアプローチする。「最大で約9万社の潜在的な顧客が存在すると見込んでいる」として、新たな顧客基盤開拓のポテンシャルが大きいことを強調した。また近い将来、DXシリーズをはじめとするパッケージ版製品の提供をサービス化し、同社のビジネスを「サブスクリプション型ビジネスに全面的に転換していく」方針であることも説明した。
続いて登壇した同社の伊藤真一郎・戦略企画部次長は、「自動化してゆく社会~人口減時代に求められる業務プラットフォームの実現にむけて~」をテーマに講演した。ITをうまく活用したデータ駆動型の生産性の高いビジネスモデルの構築が不可欠な時代になると指摘した上で、PCA製品がその基盤となり得る製品であることを強調。APIでサードパーティーのサービスとオープンにつながるエコシステム型ビジネスやサブスクリプション型ビジネスを志向する同社の思想が、パートナーの継続的な成長と親和性が高いこともアピールした。また、ゲストスピーカーとしてEBILAB最高技術責任者/最高戦略責任者/エバンジェリストの常盤木龍治氏が登壇し、AIやBIの活用により飲食店に飛躍的な業務効率化と売り上げ・利益の向上をもたらしたデータ駆動型経営の成功事例を紹介した。(本多和幸)
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