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Infrastructure as Codeの対応製品をパッケージ化 自動化の適用範囲がインフラまで拡大――日本ヒューレット・パッカードとレッドハット

2018/10/25 10:00

週刊BCN 2018年10月22日vol.1748掲載

 日本ヒューレット・パッカード(HPE)とレッドハットは、企業のIT基盤全体の自動化を支援するIT自動化ソリューション「あんしん Ansibleパック」を共同で開発し、販売を開始した。

 同ソリューションは、日本HPEのソフトウェア定義型サーバープラットフォーム製品に、レッドハットのIT自動化プラットフォーム「Red Hat Ansible Tower」をバンドルしたもの。アプリケーションやOS、インフラ、クラウドなどを対象に、構成や拡張などの作業を自動化するAnsibleとの連携により、日本HPEのサーバープラットフォームの運用管理全般の自動化を実現する。管理者間で共有しやすいコードを使用することから、いわゆる「Infrastructure as Code」を実現するソリューションとなる。

 今回、パッケージ化したのは、データセンターなどの大規模環境で活用されるコンポーザブル・インフラストラクチャー「HPE Synergy」がベースの「あんしん Ansibleパック for HPE Synergy」、ハイパーコンバージドインフラストラクチャー「HPE SimpliVity」がベースの「あんしん Ansibleパック for HPE SimpliVity」の2種類。SynergyとSimpliVityは、オンプレミス消費型サービス「HPE GreenLake」に対応しているため、初期投資なしの月額従量課金制で利用できる。
 
レッドハット
池田俊彦
プロダクト・ソリューション本部
シニアソリューションセールスマネージャー

 レッドハットの池田俊彦・プロダクト・ソリューション本部シニアソリューションセールスマネージャーは、「Ansibleの導入数は年々倍増している。FinTechをはじめとする最先端のITに対応することが求められている金融業のお客様やデジタルトランスフォーメーションへの意識が強いお客様ほど、Ansibleを採用する傾向があると感じる」と、先進ユーザーに支持されているソリューションであることをアピールした。
 
日本ヒューレット・パッカード
五十嵐毅
執行役員 ハイブリッドIT事業統括

 日本HPEの五十嵐毅・執行役員ハイブリッドIT事業統括は、Ansibleをバンドルしたことにより「自動化ソリューションの領域がアプリケーション、ミドルウェア、OSからインフラまで拡大した」と説明。サーバー、ストレージ、ネットワークなどの構成からファームウェア更新管理までを自動化でき、インフラ管理者の作業を軽減できるとしている。例として、Synergyでは、新規システム向けのサービス配備で数週間かかっていたところ、1日以下で完了。SimpliVityでは、仮想デスクトップ環境の月次メンテナンスが、1時間以上から5分以下に軽減できるという。どちらのケースでも、
各プロセスが自動化されるため、手作業に起因するミスなどを避けることができる。

 日本HPEとレッドハットは、自動化を使いこなすためのプログラムを標準で用意。有償のコンサルティングサービスも揃え、導入を支援する。(山下彰子)
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外部リンク

日本ヒューレット・パッカード=https://www.hpe.com/jp/ja/home.html

レッドハット=http://jp.redhat.com/

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