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拡大する認証市場に新製品を投入 ブロックチェーン活用が今後のテーマ――DDS
2018/09/06 11:00
週刊BCN 2018年09月03日vol.1741掲載
「万能認証基盤」と銘打つThemisは、指紋、顔、静脈、ICカードなどのサーバー認証による多要素認証に対応し、必要な要素を組み合わせて利用できる。マガタマサービスとの連携で、次世代オンライン認証規格のFIDO(Fast IDentity Online)認証も利用できる。マガタマサービスはFIDO準拠の認証サービスで、SAMLによる認証連携によるクラウドサービスへのシングルサインオンをサポートしている。
両製品の拡販に向けて、DDSでは営業や技術トレーニングの無償提供などのパートナー支援策を提供する。生体認証や多要素認証は、IDとパスワードに代わる認証手段として企業や自治体で採用が広がっており、市場の拡大が今後も続くと予測されている。同社では多要素認証やマルチデバイスへの対応を強みに製品展開を進める考えだ。
なお、今後のビジョンについて三吉野社長は「認証基盤とブロックチェーンの融合」と話す。ブロックチェーンは仮想通貨の基盤技術としてだけでなく、物と物、物と金銭といった取引記録にも活用が期待されている。DDSは今年7月、ブロックチェーン関連の製品開発を手掛けるカレンシーポート(杉井靖典代表取締役CEO)との協業を発表しており、三吉野社長は「今後の認証基盤はブロックチェーンの普及と結びついて、非常に大きな展開をみせるだろう」と語った。(前田幸慧)
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