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中国の古代遺跡を支える、NTTデータイントラマートの「intra-mart」
2018/08/24 17:30
中国南西部に位置する成都市は、四川省の省都として発展してきた。三国時代に蜀の都となるなど、中国国内でも有数の古い歴史をもっているのが特徴だ。一方、市内には1980年代に設置されたハイテク産業開発区などがあり、南西部の都市のなかで最も早く開発が進んだといわれている。
同博物館は、2007年に開館した。約5万平方キロメートルの敷地のなかでは、太陽神鳥金箔や黄金の仮面などを中心に、3000年前のものとみられる出土品を展示。大規模な発掘現場もそのまま観覧できるようにしている。同博物館の職員によると、博物館が所蔵する資料は、考古学的に非常に貴重という。
膨大な所蔵品がある同博物館は、15年ごろから館内のデジタル化やシステム化を進めてきた。企画展示の業務プロセスを統一したり、ウェブ上で展示をしたりする仕組みを構築するため、さまざまなITベンダーのソリューションを比較した。そのうえで使いやすさなどを考慮し、成都楷碼信息技術(成都市)が手掛ける「博物館総合管理システム」の導入を決めた。
同博物館は、intra-martを基盤として活用し、システムを開発した。intra-martを使った理由について、楊鹏・製品研究開発部部長は「intra-martを使うことで、顧客の要求に応じて素早く自由に設計でき、安全性も確保できる」と説明した。さらに、欧陽子都・プロジェクトマネージャーは「intra-martは成熟したプラットフォームで、開発がしやすい。以前は開発に多くの時間を費やしていたが、現在はかなり短縮できるようになった」とつけ加えた。
システムの効果はすぐに表れた。同博物館が定期的に開催しているウェブ展覧会では、これまでは展覧会ごとにウェブページの制作を業者に依頼。完成までに約1週間の時間がかかり、制作費もかさんだ。システム導入後は、博物館の職員が撮影した写真を使い、自分たちでウェブページを制作できるようになった。職員が個々に保管していた資料の一元管理も可能になり、業務の効率化も実現した。
同博物館の職員は「システム上に写真を配置すれば、数日でウェブページがつくれる。専門的な知識がなくても操作できることに非常に満足している」とし、「今までは時間もコストもかかり、納品後の修正も簡単ではなかった。現在はシステムによって時間とコストを大きく削減することができ、修正も容易になった。資料の管理も含めて、今までにできなかったことができるようになったことは非常に大きい」と語った。
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