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KofaxのRPAビジネス 前年度比約3倍に伸びる ユーザーの本業に適用し競争力向上へ
2018/07/05 12:00
週刊BCN 2018年07月02日vol.1733掲載
RPAビジネスが伸びている理由について、Kofaxアジアホールディングスのエロール・マスカレナス・アジア太平洋地域・日本担当上級副社長は「ユーザー企業の“本業”でRPAを活用し、売り上げや利益を伸ばせるよう提案している」からだという。
例えば、ネット通販のユーザーがライバル店の価格情報をRPAで収集し、自社の販売価格を最適化する。顧客先に設置してある複合機のトナーが消耗したという信号をキャッチしたら、自動的にその顧客の最も近くにいる保守サポート担当者の端末に補充の指示を出す。金融機関であれば、反社会的勢力のデータベースやソーシャルメディアから、当該顧客が取引先の条件を満たしているのか、という審査業務の自動化に役立てる。
マスカレナス上級副社長は、「ユーザーの競争力を高める本業の部分でRPAの効果を示していることがユーザーからの評価につながっている」と話す。RPAの採用を検討するユーザーのなかには、失敗を恐れてか、まずは間接業務の一部から適用するケースがあるが、「それでは十分な投資対効果が得られず、次の本格導入にもつなげる動機づけも得にくい」(河上セールスディレクター)と指摘する。
Kofaxのもうひとつの競合との差異化点は、「情報キャプチャ」と呼ぶOCR製品や、OCRで読み取った帳票類の管理機能が充実していることだ。「顧客との接点は多様化しており、従来の郵送やFAXがある一方で、スマートデバイスやソーシャルメディアに広がりをみせている」(同)。同社では顧客接点から本業の自動化までトータルでサポートする情報プラットフォーム「TotalAgility Platform」を整備を推進。こうした情報プラットフォーム戦略の一環として同社のRPA製品「Kapow(カポウ)」を位置づけることでビジネスを伸ばしていく。(安藤章司)
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