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日立製作所の10万量子ビットクラスのアニーリングマシン、8月にサービスを開始
2018/06/15 15:34
同社は2015年2月、2万480ビットに対応した専用チップの試作に成功したが、製品化では5月にサービスを開始した富士通のアニーリングマシン「デジタルアニーラ」に先を越されていた。そこで、一つのチップのビット数を増やすのではなく、スケーラブルに大規模化することを模索。約2000ビットのデジタルアニーラを大幅に超えるかたちで、今回の発表に至った。
CMOSアニーリングチップは、25枚で10万2400ビットとしていることから、1枚あたり4096ビットとなる。デジタルアニーラは、年内に8000ビットのチップの提供を開始する予定であり、並列接続によって100万ビット規模を実現することを公表している。ちなみに、アニーリングマシンは、ビット数(パラメータ数)のほか、「ノード結合」や「精度」などもマシン性能を表す重要な指標となるが、同社が今回公表したのはビット数のみ。今後に発表される情報に要注目である。
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