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ジェトロ、上海にスタートアップ企業向け支援拠点を開設
2018/05/30 16:06
ジェトロ上海事務所の小栗道明所長は、「イノベーションをいかに取り込むかが世界各国の課題になっている。日本もスタートアップ企業の活性化を目指しており、その一環で今回の事業をスタートすることにした」と紹介。「中国が重視しているスタートアップとイノベーションを、日本経済の発展に向けた活力にしていきたい」と意気込みを語った。
同拠点は、日本企業だけでなく、中国企業向けの支援メニューも設けているのが特徴。5月に開始した日本企業向けメニューでは、個別面談やパートナー候補の紹介、共有オフィススペースの一定期間の提供などを用意している。中国企業には、対日投資情報を発信したり、日本の大企業との連携を促進したりする。いずれも無料。
説明会では、日中でスタートアップ支援などに取り組む匠新(ジヤンシン) Takumi Innovatorsの田中年一創業者CEOが、拠点事業の受託事業者として参加。中国国内各都市の動向などを示し、「最近は深センだけに注目が集まりがちだが、深センだけを見ていては中国全体の動きを見誤ってしまう。ほかの都市にもしっかり目を向けるべきだ」と上海拠点の重要性を訴えた。
ジェトロは現在、米国、シンガポール、インド、アラブ首長国連邦、イスラエル、フィンランドでも同様の拠点を設置している。
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