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LoRaWANのIoT通信サービスを開始 国内シェア10%目指す――センスウェイ
2018/05/17 09:00
週刊BCN 2018年05月14日vol.1726掲載
SenseWay Mission Connectは、低消費電力で長距離通信ができるIoT向け無線通信技術LPWA(Low Power Wide Area)の代表的な規格であるLoRaWANによる通信ネットワーク。1度に242バイドの双方向通信や、数千デバイスの双方向通信が可能で、社会インフラ、設備、農業、物流、環境などの多様な場面での利用に対応する。ユーザーは、ウェブページで登録するだけで利用を開始できる。管理コンソール「SenseWay Mission Connect Management Console」も提供し、ユーザーは接続したIoTデバイスを簡単に集中管理することが可能だ。
神保雄三
専務取締役
サービスの提供に合わせて、パートナー制度も始動した。デバイス、アプリケーション、クラウド、インテグレーションに加え、セールス、ビジネスクリエーションと、IoTビジネスに関わる企業を幅広く吸収するプログラムを用意。すでに三井不動産を含め約50社の企業が参画している。今後も広く募集していく方針だ。
SenseWay Mission Connectは、「圧倒的な低価格」(神保専務取締役)を強みに提供していく。初期費用は不要で、1デバイスあたりの標準価格は月額30円から。大量のデバイスを接続させるユーザー向けには、ディスカウントも行い、最安では1デバイスあたり8円から提供する。レンタルゲートウェイの月額料金は、屋内用で3400円、屋外用で1万9800円となる。
なお、センスウェイは、IoT向け通信サービス事業の展開を目的として17年3月に設立したITベンチャー。世界約500社の企業が参加するLoRa Allianceに所属しており、今回のサービス開始にあたっては、3月に電気通信事業者登録 関第102号を取得している。
発表会で挨拶した信藤代表取締役は、「IoTのラストワンマイルを提供し、よりスマートな社会インフラを創り出していく」と述べ、同社の企業ミッションを改めて強調した。(真鍋武)
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