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クラウド化率を上げる パートナー施策を開始――シトリックス・システムズ・ジャパン
2018/05/07 09:00
週刊BCN 2018年04月30日vol.1725掲載
シトリックス・システムズ・ジャパンは、新パートナープログラム「Citrix Ultimate Rewards」を4月から国内で本格的にスタートさせた。
米シトリックス・システムズは今年1月、パートナー企業向けプライベートイベント「Citrix Summit 2018」を開催。ここでデイビット・J・ヘンズホールCEOが中期目標として20年までに新規のプロダクト販売の半分を「Citrix Cloud」にするという目標を掲げた。
脇本亜紀
パートナー営業本部長
急激なクラウドへのシフトチェンジを掲げたものの、17年末時点のクラウド化率は10~20%ほど。残り2年間で50%まで引き上げなくてはならない。クラウド化を推進する施策の一つがパートナープログラム「Citrix Ultimate Rewards」だ。従来のプログラムの良さを生かしつつ、クラウドシフトのインセンティブを加えた。
2次販売店向けのプログラムで、国内では最上位のプラチナ、ゴールド、シルバーの約300社が対象となる。具体的な内容は、ディストリビュータからのディスカウントを受けられる「Spark」「Drive」、プラチナ、ゴールドのパートナーがリベートを受けられる「Accelerate」の三つ。Sparkは、新規案件発掘に対するディスカウントで、Driveはほかのパートナーとのコンペの結果、失注してしまった場合の貢献に対するディスカウントだ。Spark、Driveともディスカウント率は標準の対象商品の場合が8%、クラウド製品の場合が16%となる。「新規案件の発掘と貢献のあったパートナーは同じことが多い。両方が認められることがある」と脇本部長は話す。その場合、標準製品は最大16%、クラウド製品は最大32%のディスカウントが受けられる。
Accelerateの対象は、売上目標要件と、資格要件をクリアしたプラチナ、ゴールドのパートナーになる。四半期ごとのリベートで、四半期で年間売り上げ目標の25%以上、前年同期比の発注額が15%以上を達成することが条件となる。金額は売り上げに対してプラチナが6%、ゴールドが4%だ。
こうした施策により、「今年は15%、クラウド化率を伸ばす」方針だ。また、「今年の後半から来年の前半にかけてマネジメント・プレインと呼ぶ管理サーバーを日本市場に導入する」計画で、さらなる伸びも期待している。(山下彰子)
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