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20年度までの成長戦略 マルチクラウド対応ベンダーへ――ベリタステクノロジーズ
2018/04/19 09:00
週刊BCN 2018年04月16日vol.1723掲載
2005年6月末に米シマンテックと合併したベリタスソフトウェア(現:ベリタステクノロジーズ)。その後、シマンテックが担当する情報セキュリティ市場も、ベリタスソフトウェアが担当する情報マネジメント市場も規模が飛躍的に拡大し、顧客ニーズが多様化した。顧客ニーズに応えるため、それぞれの市場によりフォーカスする必要があり、シマンテックから分社。16年1月、ベリタステクノロジーズが設立した。独立から2年、日本法人の大江克哉社長は、「20年度までに売り上げを現在の2倍にする」とし、新たな成長戦略を打ち立てた。
大江克哉
代表執行役員社長
今後の施策として、大江社長は、「エンタープライズ領域へのさらなるフォーカス」「OEMビジネスの強化」「アプライアンス/SDS/クラウド/コンサルティングの4領域に注力」の3点を挙げた。
エンタープライズ領域では、販売パートナーとの協業は従来どおりに維持しつつも、ベリタステクノロジーズ自身によるハイタッチでのソリューション提案や先進的事例開拓などを進める。OEMビジネスでは、NEC、富士通、日立の国内OEMパートナー3社との協業をさらに強化する。
アプライアンス/SDS/クラウド/コンサルティングの4領域は、アプライアンスの販売拡大が、「20年の目標達成に向けた大きな柱になる」と大江社長はいう。グローバルやアジア圏では、ソフトウェアとアプライアンスの売上比率が1対1となっており、日本もこの比率に近づけていく。
アプライアンス製品を強化するため、コンテナ技術を基盤に用いた同社のアプライアンス製品、「Flexアプライアンス」と「Accessアプライアンス」をリリースした。また、これらのアプライアンスは、データ管理ソフトウェアとハードウェアが切り離されたソフトウェア・デファインドのアプローチで設計している。
大江社長は、「マルチクラウド活用を前提としたデータ管理が経営の最重要なテーマとなっている。これまでのデータ保護ソフトNo.1からマルチクラウドのデータ管理No.1へと進んでいく」と力強く語った。(山下彰子)
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