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「ESET Security Days Tokyo 2018」を開催 日本でのビジネスを強力に推進――キヤノンITソリューションズ
2018/03/22 09:00
週刊BCN 2018年03月19日vol.1719掲載
設立30周年、成長を継続
キヤノンITソリューションズ
近藤伸也
執行役員
ESET
リチャード・マルコ
CEO
その後、ESETは17年に30周年を迎えたと話し、「17年の成長率は、グローバルで9%、日本においては16%」と、現在も成長を続けていると説明。「(ESETの製品は)世界200以上の国・地域、6億以上のデバイスで使われている」と、これまでの実績を強調した。コンシューマ向けからエンタープライズ向けまで幅広い規模の顧客に対して製品を展開しているが、「ここ2、3年は法人向けビジネスに注力し、とくにエンタープライズ向けを強化している」。さらに現在、世界中で拠点体制の強化を図っており、日本にも今後新たな拠点を開設する予定だと語った。
新製品、脅威動向を解説
ESET
ユライ・マルホ
CTO
キヤノンITソリューションズ
石川堤一
シニアセキュリティ
リサーチャー
Special Interview
ESET リチャード・マルコCEO & ユライ・マルホCTOに聞く
日本市場への期待は?
ESETのリチャード・マルコCEO(左)とユライ・マルホCTO
――ESETが提供できるセキュリティとは何か。
マルコCEO マルチレイヤでのプロテクションが特徴だ。コンピュータがネットワーク環境につながっている段階で、さまざまなレイヤが存在するわけだが、当社の技術ではそれぞれのレイヤで防御を施し、最終的にマルウェアが本体に侵入することを防ぐ。これにより、効率的に侵入を防ぐことができると同時に、コンピュータに与えるインパクトは非常に小さい。
そのベースにあるのはリサーチ力だ。マルウェアを研究し、その成果を発表している。リサーチ力が、そのまま効果的なソフトウェアの開発につながっていると確信している。
――今回、来日にあたってのアップデートは。
マルコCEO 一つ際立っているのが、レイヤを一つ追加したことだ。「UEFIスキャナー」というものだが、OSが立ち上がる前に走っているシステムへの攻撃を防ぐ。最近はUEFIへの攻撃が増えているが、このレイヤに対するセキュリティソリューションを提供しているのはESETだけだと自負している。
マルホCTO エンタープライズ向けにEDRのソリューションも提供する。ネットワーク内の情報を収集することで、どのような脅威にさらされているか、セキュリティ担当者がわかるようになる。これまでは主に自社で利用し、限定的に提供してきたが、今回、ベストなかたちで提供できるようになった。
ESETでは、レイヤごとにソリューションを提供するにあたり、ネットワークトラフィック全体の検査を行っている。また、スクリプトを使った攻撃も増えているが、その解析を行っていることも特徴だといえる。
――今後、日本市場への期待度は。
マルコCEO 日本は先進的な市場で、そのなかで当社はブランドとしてしっかりと根づくことができている。今はグローバルで4位の位置にいるが、新製品のEDRも今後提供していくことで、日本の顧客に対してもさらに進んだソリューションを提供し、さらに市場を拡大していけるだろう。
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