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セールスクラウドが好調 オンラインメディアはサービス強化へ――イノベーション

2018/02/22 09:00

週刊BCN 2018年02月19日vol.1715掲載

 法人向けビジネスを主力とする企業に対し、営業・マーケティング支援を行っているイノベーション(富田直人社長)のセールスクラウド事業が好調だ。主力サービスであるマーケティングオートメーション「List Finder」の導入実績が累計で1000アカウントを突破。このサービスが中心のセールスクラウド事業の利益が、2017年度(18年3月期)上半期は5000万円(前年同期比49.2%増)となった。

 セールスクラウド事業で手がけているのは、List Finderのほかにウェブ制作があるが、富田社長の号令でウェブ制作サービスを縮小した。時代の流れとともに、ウェブ制作に対するニーズが低くなっているとの判断だ。

 その結果、セールスクラウド事業の売上高は、今年度上半期1億4300万円(同4.3%減)となったが、ウェブ制作にかけていた人員をList Finderにシフトできるようになり、アカウント数が上半期の時点で693件(同34.0%増)、累積で1000件を達成。利益については、1.5倍弱になった。
 

富田直人
社長

 セールスクラウド事業の売上比率は、全体の20%程度で「これからのビジネス」と位置づけて拡大を図っている。売上比率が高いのは、IT製品・サービスとユーザー企業をつなぐマッチングサイト「ITトレンド」などを提供するオンラインメディア事業だ。売上高については、今年度上半期で5億1100万円(同13.3%増)と過去最高を記録。サイト来訪者数は、270万6269人(同16.6%増)となった。一方、認知度向上のための広告宣伝、Google検索結果の表示順位が低下したことによる集客策への投資などで、利益は1億6400万円(同26.3%減)。全社業績については、売上高が6億5500万円(同8.9%増)だったものの、営業損益がマイナス1000万円という結果だった。ただ、「必要経費だったことから、今後は利益も伸びていく」と富田社長は断言する。

 オンラインメディア事業の拡大に向けては、製品・サービスをカテゴリに分ける既存の分類に加えて、今後は業務用途別に製品・サービスを分類することも検討している。昨年の12月には「働き方改革」をテーマに、ニュースやセミナーの情報配信、導入事例、製品・サービス提供ベンダーへのインタビューをコンテンツに据えた「ITトレンドスタイル」の提供を開始した。これをベースに、サイト来訪者を増やして収益拡大につなげる方針だ。(佐相彰彦)
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外部リンク

イノベーション=https://www.innovation.co.jp/