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ストレージにAIを組み込み データセンターを管理――日本ヒューレット・パッカード
2017/12/21 09:00
週刊BCN 2017年12月18日vol.1707掲載
日本ヒューレット・パッカード(日本HPE)は、2017年3月に買収を発表したニンブルストレージの統合が11月1日に完了し、ニンブルストレージ全製品の本格的販売を18年1月から開始する。それを踏まえ、日本HPEのストレージ戦略も発表した。
HPE Nimble Storage
本田昌和
ハイブリッドIT製品統括本部
統括本部長
日本HPEが考える次世代のストレージに求められる要件として、本田統括本部長は「予測可能」「クラウド対応」「タイムレス」の三つをあげ、とくに予測の分野では、ニンブルストレージが提供していた、クラウド型の分析・管理ソリューション「Nimble Storage InfoSight」を強化し、「HPE InfoSight」として提供する。
InfoSightは、ストレージからアプリケーションに至るまでの問題を予測し、プロアクティブな解決を行っている。パフォーマンスや容量に関する詳細な状況を確認できるほか、過去のストレージの利用状況やナレッジを踏まえた予測も行い、故障の予兆を検知したり、容量やパフォーマンスの増強が必要になったりする場合には、それをレコメンドしたりする。また、ストレージとホストとなる仮想マシン(VM)間に存在するパフォーマンス上の問題を解析し、その問題の原因は何か、というところをドリルダウンしてIT部門に示すことができる。18年1月から「HPE Nimble Storage」と「HPE 3PAR」の全製品に標準サービスとして組み込んで提供する。なお、「3PAR」を導入済みの顧客は、アップデートによって無償で利用できる。
本田統括本部長は、「アプリケーションとデータの間のギャップは、複数の要因によってもたらされるもので、人間の力ではボトルネックを分析するのは困難。これを解決するのが予測分析であり、今後のインフラ全般に求められることになるだろう」と話した。(山下彰子)
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