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ネット技術の流れはハードからソフトへ――リバーベッドテクノロジー
2017/12/21 09:00
週刊BCN 2017年12月18日vol.1707掲載
ネットワーク技術の潮流は、ハードウェアベースからソフトウェアベースに移行している。リバーベッドテクノロジー(リバーベッド)は、SD-WAN(ソフトウェア・ディファインド・WAN)を強化。昨年はSD-WANベンダーを買収し、今年はSD-WANに最適なセキュリティサービスを提供しているベンダーと提携した。
草薙 伸
技術本部長
複数の事業拠点をもつ企業の多くはWANを採用しているが、インターネットとの通信を本社で一括管理していることが多い。だが、各拠点とのインターネットの間の通信は、本社を経由せずに直接行ったほうがパフォーマンス面で有利だ。草薙本部長も、「拠点から直接インターネットに出ていくトラフィックをつくり、アプリケーションをベースに、何のアプリケーションをどこに流すのか、アプリケーションごとに認識し、コントロールすることが求められている」とSD-WANのニーズが高まっていることを指摘する。
こうした流れを受けて、2016年1月、SD-WAN業界のリーディング・プロバイダである独Ocedo社を買収。複数のサイトを管理する際、できるだけ拠点側のゲートウェイをゼロタッチで利用でき、一つのマネジメントの画面を使って全体をコントロールできるSD-WAN「SteelConnect」をリリースした。SteelConnectは、Microsoft Azure/AWSのIaaS環境にワンクリックでアクセスできるという特徴をもつ。また、リバーベッドの強みであるWAN最適化機能とSteelConnectを統合させた「SteelHead SD」も用意している。
今回、これらのソリューションに加え、クラウド型ウェブセキュリティソリューション「Zscaler」を提供する米Zscalerと提携した。草薙本部長はZscalerについて「SD-WANに適したセキュリティ」と評し、「アクセス制御、アンチウイルス、URLフィルタリング、DLPまで含めて、セキュリティゲートウェイが今までもっていたほぼすべてのセキュリティ機能をクラウドのなかで提供している」と説明する。
「今後工場などの完全にクローズド(インターネット接続がない)な環境でも、SteelConnectがゼロタッチで設定できるようにするなど、他の機能強化も進めていきたい」と草薙本部長は抱負を語った。(山下彰子)
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