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FinTech×AIで B2Bの後払い決済サービス――ラクーン
2017/12/21 09:00
週刊BCN 2017年12月18日vol.1707掲載
ラクーン(小方功社長)は、後払い決済のFinTechサービス「Paid」に、ディープラーニングを活用した自社開発AIによる与信審査を導入し、取引限度額の拡大を図る。
ラクーン
石井俊之
取締役副社長
現在、Paidのサービススキームでは、ユーザーとなる販売側企業の取引先が初回審査を通過すると、一律の利用限度額を付与している。石井副社長は、「今回、この与信審査の部分にAIを導入することで、取引先企業ごとに詳細な与信判定を瞬時にできるようになるため、信用度に応じて柔軟に利用限度額を付与することが可能になる」と話す。
トラスト&グロース
及川哲哉氏
現在、テストを繰り返しているというが、AI開発を担当したトラスト&グロースの及川哲哉氏は、「これまで蓄積してきた審査情報をビッグデータとして生かした。AI導入後は、利用限度額を従来比で平均2.4倍くらいに引き上げられる見込み。初回付与も最高1000万円規模を視野に入れている。また、これまで審査は3人くらいの人手と15分ほどの時間をかけてやってきたが、最短1秒で済むようになり、より使いやすいサービスになると考えている」と話す。
ユーザーの基幹システムとつなぎこむためのAPIも整備しており、決済関連業務の自動化、効率化のメリットを市場に広くPRして、拡販につなげたい意向だ。(本多和幸)
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