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Azure/AWSと連携する ハイブリッドクラウド戦略を発表――ネットアップ
2017/12/21 09:00
週刊BCN 2017年12月18日vol.1707掲載
ネットアップは11月30日、東京都港区のホテルで「NetApp Innovation 2018」を開催した。日本法人の岩上純一・代表取締役社長は「今回のイベントのテーマは大きく二つある。クラウドベンダーとの協業と、11月から国内提供を始めたハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)のNetApp HCIだ」と語った。
米国ネットアップ
ジョエル・ライヒ
エグゼクティブ ヴァイスプレジデント
Products and Operations
データ管理の課題を解決するため、同社ではデータ管理ビジョン「データファブリック」を推進。クラウドやオンプレミスを問わずIT全体でデータ管理を統合して簡素化し、データの可視化、アクセスと管理、保護とセキュリティを実現する。
新たなクラウドへの対応として、パブリッククラウドからも利用可能なNFSのサービスの提供を開始する。Microsoft Azure向けの「Azure Enterprise NFS」、Amazon Web Services(AWS)向けの「NFS Hybrid Service for AWS」を提供する予定で、さらに「VMware Cloud on AWS」にも対応するという。
ネットアップ初のHCI「NetApp HCI」については、販売店であるネットワールドがその特徴、導入レビューなどを紹介した。「NetApp HCI」の差異化ポイントとして、高田悟・ストラテジック プロダクツ営業部SP1課課長が、「一般的なHCIはIAサーバーにソフトウェアベースのストレージ、ネットワーク、ハイパーバイザー、統合管理ツールを載せている。一方、NetApp HCIはストレージのIAサーバー、ESXiのIAサーバーと分かれていて、その間にストレージネットワークを置き、統合管理ツールで管理する」と構成が異なることを説明した。他社のHCIと構成が異なることから、重原智幸・ストレージ基盤技術部課長は「フレックスコンバージドインフラストラクチャ、FCI」と命名した。このフレックスの理由については、「通常のHCIはコンピュートノードとストレージノードが一体となっているため、ストレージを増やすとコンピュートも増え、ライセンス料が発生してしまう。NetApp HCIは柔軟に増加ができる。つまり、省スペース、設置が簡単などのHCIのメリットを継承したまま、HCIのデメリットを解消した」と説明した。(山下彰子)
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