ニュース

<WEB連載 (4) CEATEC 2017で捉えるIoTの現在地>変化するビジネス先、求むビジネスパートナー!

2017/10/25 11:30

 IoTに関するミニセミナーで人だかりとなっていた半導体メーカーのロームは、「SIer様向けソリューション」というコーナーを展開。従来は家電メーカーや車載向けなど一般消費者を相手にする企業とのビジネスがほとんどだったが、最近はそれ以外の法人向け、特定業種向けの話が増えているという。コーポレート・コミュニケーション本部メディア企画部広報課の後藤辰英統括係長は、「SIerの方から、顧客がIoTのソリューションを求めている、とよく耳にするようになった。半面、多くのSIerは、サービスはあるもののデバイス、ハードを持っていないケースが多い」と説明。IoTニーズの拡大に伴い、デバイスを持つロームにSIerからの相談が増えていると語る。「ロームはあくまでセンサやデバイスに特化しており、ゲートウェイやクラウドに情報を集める部分までを担当する。その先の処理の部分はSIerに任せるスタンスをとっており、処理の部分を担うSIerの方々と補完関係ができている」と、ロームに相談が集まる現状を分析する。


IoTをテーマとしたミニセミナーは多くの人を集めた

 ロームでは産業機器分野と位置づけているIoT関連のビジネス。全体の売上構成比からするとまだまだ小さいというが、「売り上げは少ないものの、注力分野としては自動車と産業機器の二本柱を掲げている」(後藤統括係長)と、全社一体となってIoTと向き合っていると説明する。また、後藤統括係長は「無線といってもWi-Fiをはじめ、いろいろな種類があり、距離や通信料、使い方によって最適な無線は異なる。ロームは、開発そのものはデバイスごとに行っているが、課題に対してどのデバイスが最適かを考える戦略部という部隊も組織化しており、SIerと話しをさせていただく機会が増えている。ロームでは、実際の活用という観点にも力をいれ、皆様とともにビジネスをつくっていきたい」と語った。(続く)
 

SIerとのビジネスが増加しているという
  • 1

関連記事

<WEB連載 (3) CEATEC 2017で捉えるIoTの現在地>増え続けるウェアラブルデバイス、普及へのカギは?

<WEB連載 (2) CEATEC 2017で捉えるIoTの現在地>スケジューラーをメディアに!? IoTで変えていく従来の価値

コンセプトを変えた今年のCEATEC、IoTの法人活用を実感

ALSI、「IoT Fast Kit」を情報セキュリティEXPOで参考出展

NSW、BLEビーコンを活用したセンサソリューションを提供開始

外部リンク

ローム=http://www.rohm.co.jp/web/japan/

CEATEC JAPAN 2017=http://www.ceatec.com/ja/