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ABC三位一体で差異化 過去1年間で顧客数は11倍に――百度雲
2017/10/11 09:00
週刊BCN 2017年10月02日vol.1696掲載
百度 張亜勤 総裁
調査会社IDCによれば、16年の中国パブリッククラウド市場で百度雲のシェアは5位以下にとどまっているが、イベントで基調講演した張亜勤総裁は、「過去1年間(17年7月時点)で、百度雲のユーザー数は11倍、データ流量は8倍、売上高は4倍に拡大した」と述べ、実数は明らかにしなかったものの順調に成長していることを強調した。
今回のABC Summitでは、GPU/FPGAクラウドサーバーの提供開始や、FPGAのAI処理向け次世代アーキテクチャ「XPU」、ABCを活用したサービス開発向けのフレームワーク「ABC-Stack」などを発表。このうちXPUは現在開発中で、GPUの汎用性とFPGAの生産性を両立させ、百度のディープラーニングフレームワーク「PaddlePaddle」を従来以上に高度な活用を可能にするという。
また、プライベート/ハイブリッドクラウド型での導入を希望する企業向けの新製品として、百度の技術を搭載したハードウェアアプライアンス「ABC一体機」を初公開した。中国ハード大手の浪潮集団(Inspur)と共同開発したもので、セキュリティを保ちながら短期間でAIの応用を実現できるという。すでに中国の鉄鋼大手である首鋼集団グループが導入し、鋼材の検査測定業務を高度化させている。
このほか、イベントでは百度雲の新たなスローガン「ABC Inspire」を発表。百度が注力する音声AIアシスタント「Duer OS」や、自動運転技術のオープンソースプロジェクト「Apollo」を含め、中国の各業界に深く入り込み、パートナーとの協業やエコシステム構築を通じて市場を開拓していく方針を示した。
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