パートナーエコシステムの拡大進む
SAPジャパン(福田譲社長)は7月21日、今年から体制を強化している中堅・中小企業向けビジネスの最新状況を発表し、パートナーエコシステムの拡大が順調に進んでいることをアピールした。
SAPジャパン
牛田 勉
バイスプレジデント
同日のプレスセミナーの席上、同事業の責任者である牛田勉・バイスプレジデントゼネラルビジネス統括本部統括本部長は、「SAPジャパンの2017年度第2四半期の売り上げは、前年度比で28%成長したが、中堅・中小企業向けビジネスやクラウドサービスは、さらに大きな伸びだった」として、クラウド商材を中心に販売する同社の中堅・中小企業向けビジネスの伸びしろの大きさを強調。そのうえで、中堅・中小企業向けビジネスの成否を左右するパートナーエコシステムの強化については、案件創出ワークショップを行い、パートナーと最新のデジタルマーケティング手法や新規リードの獲得の手法を共有したり、技術教育プログラムを精力的に開催していることなどを説明した。クラウドERPである「Business ByDesign」の営業・プリセールス向けトレーニングは計40回、170社、1300人のパートナーが参加したという。
さらに、「1~3月期で10社、4~6月期でさらに10社のパートナーを新たに獲得した」(牛田バイスプレジデント)といい、新規パートナーも順調に増えている。
エヌティ・ソリューションズ
中原徹也
代表取締役
プレスセミナーでは、今年新たにパートナーとなった4社も登壇し、SAPの中堅・中小企業向けビジネスへの期待を語った。豆蔵グループのパッケージソリューション会社であるエヌティ・ソリューションズの中原徹也代表取締役は、自社のAI、RPAとSAPのBusiness ByDesignを組み合わせた提案により、「中堅企業市場で新たな顧客開拓が可能になる」との期待を語ったほか、
グッドスマイル
ロジスティクス&
ソリューションズ
藤井直人氏
コマースソリューションの「SAP Hybris」を担ぐグッドスマイルロジスティクス&ソリューションズの藤井直人氏は、「国内外すべての情報を一元管理できるHybrisは、中堅・中小企業でも越境ECを構築できる魅力的な商材」だと解説した。
CEGB
福田嘉一
常務執行役員
また、CEGBの福田嘉一常務は、「Business ByDesignはユーザーの経営スピードを上げるすばらしいアプリケーションだが、成果を出すためのガイドはパートナーの役割で、そこにビジネスチャンスを感じている」とコメント。
FutureOne
櫻田 浩
代表取締役社長
フューチャーグループであるFutureOneの櫻田浩社長は、「国内向けにカスタマイズを前提で自社ERP製品を提供しているが、SAP製品はグローバル拠点向けに補完的に提案できるため、ERPビジネスがさらに成長する手ごたえがある」と期待を寄せた。(本多和幸)