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レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ 新リーダーのもと、事業を強化――2020年にHPC市場で世界1位へ
2017/08/09 09:00
週刊BCN 2017年07月31日vol.1688掲載
レノボグループでx86サーバーやストレージなど、エンタープライズ事業を展開しているのがレノボ・エンタープライズ・ソリューションズだ。6月28日に、ロバート・スチーブンソン氏が社長に就任。新リーダーのもと、レノボのエンタープライズ事業の新たな戦略を打ち出した。
レノボグループ全体の方向性について、記者会見ではレノボ・ジャパンの留目真伸代表取締役社長が「3-Wave Strategyを基本戦略に、PC事業を中心とした働き方改革とライフスタイル提案、サーバー・モバイル事業による業務、生活へのインフラ提供、デバイス+クラウドによるイノベーションの共創に取り組む」と説明した。サーバーを中心としたエンタープライズ事業をレノボグループ全体で強化していく方針だという。また、今回スチーブンソン氏を社長に起用したことも事業強化の一環だという。
ロバート・スチーブンソン
代表取締役社長
20年にはHPC、CI/HCIの売上構成比をそれぞれ40%まで引き上げる計画で、その結果、従来型のサーバーやストレージの割合は20%までに縮小する。しかし、切り離す予定はなく、三つの市場領域すべてに対応していく。スチーブンソン社長は、「高性能なx86サーバーとコストメリットにすぐれたSoftware-Defined Storage(SDS)の二本柱で、レガシーIT市場のリーダーになる」と話す。
こうしたHPCやCI/HCIを強化する取り組みの第一歩となるのが、新たなブランドの立ち上げだ。サーバー/ストレージ/ネットワーク/スイッチなどのデータセンター製品群を「ThinkSystem」に、HCIなどのSoftware-Defined製品群は「ThinkAgile」に統合し、順次新製品を投入していく。なお、既存製品は従来のブランド名のまま併売する。「レノボに新しい魂を吹き込み、データセンター向け事業で国内のトップを目指す」とスチーブンソン社長は意気込む。(山下彰子)
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