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ネットアップ 同社初のHCIを投入――激戦区に躍り出る
2017/07/20 09:00
週刊BCN 2017年07月17日vol.1686掲載
ハイパーコンバージドインフラストラクチャ(HCI)市場が盛り上がっている。Dell EMC、日本ヒューレット・パッカード、レノボ、シスコシステムズなどが相次いでHCI製品を市場に投入。今後さらなる拡大が期待できるHCI市場に、ネットアップが参戦した。
近藤正孝
システム技術本部
常務執行役員 CTO
複数のアプリケーションで一つのインフラを共有していると、アプリケーション間でパフォーマンスの競合が発生する可能性があるという。そのため、「あるアプリケーションのデータ処理が別のアプリケーションの処理に悪影響を及ぼすケースをしばしばみかける」と近藤CTOは説明する。NetApp HCIは既存のオールフラッシュストレージ製品をベースに開発したため、用途ごとに必要な性能を割り当てるQoS機能を搭載。簡単な設定で性能を確保できるという。
拡張については、例えばストレージ容量が不足した場合、既存のHCIの多くはストレージ容量だけではなく、コンピューティングノードも同時に拡張する必要がある。NetApp HCIは、ストレージ用とコンピューティング用とノードが独立しているので、一方だけを拡張することができる。そのため、適切なサイズのストレージとコンピューティングノードを個別に追加することができ、効率がいい。
NetApp HCI
ITインフラとの連携は、パブリッククラウド側で蓄積するデータと、HCIで利用するプライベートクラウドで蓄積するデータをいかに連携させるかを考慮する必要が生じる。NetApp HCIであれば、ネットアップの各種ソフトを併用することによって、簡単にデータ連携ができるという。
このほか、わかりやすいユーザーインターフェースの導入エンジンを採用することで、これまで400以上あった入力項目を30未満に減らすことができ、導入から30分で運用を開始することが可能だという。
NetApp HCIは8月下旬に見積りを開始し、10月下旬に受注を開始する予定だ。なお、販売価格は現時点で未定。(山下彰子)
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