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CAC上海 感情認識AI事業に着手――今後3年で売上比率20%へ
2017/07/19 09:00
週刊BCN 2017年07月10日vol.1685掲載
米Affectivaは、2009年に設立したマサチューセッツ工科大学メディアラボからのスピンオフ企業。400万人以上の表情データをもとに、約500億件の感情データポイントを収集しており、同社の感情認識ソフトウェアでは、瞬間的に生じる自然な人間の感情を0.2秒以下で読み取ることができる。
小峰邦裕
副総経理
今後、CAC上海では、教育、ロボット、自動車、金融などの領域で応用を進めていく方針。例えば、ロボットでは、養老施設などで導入が進む介護ロボットが、高齢者の表情から感情を読み取って、「今日はいいことがあったんですか」と主体的に話しかけるなどの応用が想定される。自動車では、運転手の表情から感情を読み取って、居眠り運転の防止につなげたりする。小峰副総経理は、「中国は、新しい技術に関する制約が少ないため、市場での応用を進めやすい」と話す。
同社はこれまで、中国の日系企業を中心に顧客を開拓し、売上高の大部分は得意とする金融業と医薬業向けソリューション事業で賄ってきた。一方、日系企業向けビジネスだけでは成長余地が限られるとみて、ここ数年は非日系企業を開拓するための新規事業を模索。今回の感情認識AIは、その一環となる。小峰副総経理は、「感情認識AIは、新たな領域の顧客を開拓するうえで武器になる。これまで中国で蓄積してきた業務ノウハウと組み合わせたサービスとして、提供していきたい」と意欲を示す。CAC上海では、今後3年間で、感情認識AIを含む新規事業の売上比率を20%にする目標を掲げている。
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