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「この10年で最大の進化」、インテルがDC向け新プロセッサを発表

2017/07/14 12:30

 インテル(江田麻季子社長)は7月12日、データセンター(DC)向けの新製品「インテル Xeon スケーラブル・プロセッサ」を発表した。クラウド市場の成長を見据えてアーキテクチャを大幅に変更しており、江田社長は「この10年で最大の進化だ」と自信をみせた。


江田麻季子社長

 江田社長は、「データセンターのテクノロジーは、あらゆるビジネスニーズに応えるため、新しい次元のパフォーマンスとセキュリティ、俊敏性を提供できるように進化していくべきだ。この進化ができるかによって、市場での成功が左右される」と主張した。

 新製品については、「これまで培ってきたDC向けの技術革新の歴史を基盤とし、業界をリードするさまざまな特徴を最善の形で組み合わせている。この10年における業界で、最も大きな進化になると確信している」と呼びかけた。
 

ウエハーを手に新プロセッサを福原由紀ディレクター

 続いて登壇した福原由紀・データセンター・グループ・セールス・ディレクターは、「クラウドの普及に伴い、企業にとってデータは非常に重要になっている」と前置きし、「データを使った新しいビジネスがどんどん登場しているのは、DCの革新による一つの産物だ」と強調。クラウドの市場が右肩上がりを続けることを見越して、今後もDC事業に力を入れる考えを示した。
 

新プロセッサのラインアップ

 新製品は、通信事業者やクラウド事業者、教育官公庁など、幅広い業界と連携することで得たニーズをもとに、性能とセキュリティ、俊敏性に着眼して開発した。これまでE7、E5としていた分類をなくし、PlatinumとGold、Silver、Bronzeをラインアップ。ハイブリッド・クラウド向けサービスに最適な基盤として、用途に応じて柔軟に活用できるのが特徴だ。
 

大幅に変更したアーキテクチャの主な特徴

 具体的には、コア配列を従来のリング状からメッシュ状に変更し、帯域幅の増加とレイテンシー低減を担保しながら拡張性を実現。キャッシュ階層はデータセンター向けに最適化した。インターコネクトをQPIからUPIに変更し、スピードアップにも成功。セキュリティ・アルゴリズムの実行性能は最大2倍向上したという。
 

前世代製品との性能比較

 最高峰の「Xeon Platinum 8180M プロセッサ」は、ソケットあたりのコア数が、これまでの最大22コアから最大28コアに増え、ソケットあたりのスレッド数は、最大44スレッドから56スレッドに増加した。2ソケットと4ソケットに加え、8ソケット以上の構成にも対応する。

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