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クラウドビジネスへの本気度をみせる 「Google Cloud Next'17 in Tokyo」を開催
2017/07/13 09:00
週刊BCN 2017年07月10日vol.1685掲載
GCP拡販の勢いを示す
イベント初日の基調講演では、ダイアン・グリーン・Google Cloud統括バイスプレジデントや、阿部伸一・Google Cloud日本代表をはじめとするグーグルのクラウドビジネスに携わる重役らが登壇し、GCPの最新情報を紹介した。ダイアン・グリーン
Google Cloud
統括バイスプレジデント
理由の一つは、昨年11月の東京リージョン開設による新規ユーザー利用率の増加だ。ダイアン・グリーンバイスプレジデントによると、東京リージョンの運用開始後、「GCP新規ユーザーによるIaaSの『Google Compute Engine(GCE)』利用が全体の約4割を占める」といい、Google Cloud全体の有償ユーザー数も、「昨年比で70%増加した」と語っている。
阿部伸一
Google Cloud 日本代表
NTT Comと協業し補完
NTTコミュニケーションズ
森林正彰
取締役クラウドサービス部長
働き方改革でクラウドを訴求
今回のイベントを通して、グーグルのクラウドビジネスのキーメッセージとして打ち出されていたのが「働き方改革」だ。ファミリーマート
澤田貴司社長
また、Google Cloudを活用して働き方を実現する新たなパートナー企業として紹介したのがファミリーマートだ。講演では同社の澤田貴司社長が壇上に立ち、G Suiteの活用による業務の時間短縮・効率化を実現した働き方改革の実践を説明。また、データ分析基盤としてGCPを導入し、「店舗における発注業務の効率化など、サービスの最適化を図っていく」と期待を込めて語った。
クラウドエース、吉積礼敏代表取締役
GCPシェア拡大への確信を示す
9年前、日本でいち早くグーグルの法人向けビジネスに携わり、今ではGCPのパートナーとして3年連続でアワードを受賞するなど、GCP専業のクラウドインテグレータとして地位を確立しているクラウドエース。同社は昨年11月、GCPデータセンターの東京リージョン開設に伴う需要拡大などを見越して、吉積情報からクラウドサービス事業である「Cloud Ace」を分社化して設立された企業だ。同社の代表取締役には、これまで吉積情報で代表を務め、国内グーグルの法人向けクラウドビジネスの第一人者である吉積礼敏氏が就任している。GCPの利用拡大を目指し、同社が昨年12月に立ち上げた「クラウドエースパートナーズ」には、現在、ソリューションパートナーとセールスパートナーを合わせて約30社が参画している。パートナー同士が連携して、Google Cloudのソリューションを提供していく方針だ。
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