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Zerto 「ZAP」を軸に事業拡大へ
2017/07/06 09:00
週刊BCN 2017年07月03日vol.1684掲載
データレプリケーション関連製品メーカーのZertoは、パートナープログラム「ZAP(Zertoアライアンスパートナー)」を軸に事業拡大を図ろうとしている。現在、日本ではこのプログラムに10社弱のSIerが参加。参加企業を増やすよりも既存の参加企業との関係を深め、技術的なトレーニングやサポート、マーケティングなどで支援を強化する。
Zertoの主力製品である「Zerto Virtual Replication」は、事業継続/災害対策(BCP/DR)、環境移行やワークロード分散、データ保護が可能で、仮想化やクラウド環境に適していることが売りだ。「VMware vSphere」「Hyper-V」のレプリケーションを実現するほか、オンプレミス環境からAWS(Amazon Web Services)へのスムーズなDRを提供。昨年は、Microsoft Azureへのレプリケーションにも対応した。
ジブ・ケデム
CEO
間接販売が100%であることから、ZertoではZAPを提供して多くのベンダーとアライアンスを組んでいる。具体的には、ワールドワイドで、テクノロジー関連で約30社、クラウド関連で約350社、チャネル関連で1350社。そのうち、日本は10社弱のSIerとパートナーシップを組んでいる。ケデムCEOは、「事業を拡大するためには、無理にZAPの参加企業を増やすのではなく、既存企業との関係を深めていくことが最適だと考えている」としており、なかでもアジアでは「確固たるパートナーシップを築くための投資は惜しまない」としている。パートナーへの後方支援として、Zertoは中国・上海にサポートセンターを設置。Zertoにとって3番目のサポートセンターで、本社を構える米国・ボストンとイスラエル・ヘルズリヤと同程度の体制を敷いている。アジア・日本地域で一気にビジネスを成長させることが狙いのほか、三拠点で地球をカバーし、英語、中国語、韓国語、日本語の4言語に対応することで、世界中のユーザー企業がいつでもどこからでも、Zertoのエンジニアにアクセスできる体制の構築を目的としている。
また、ケデムCEOは、「日本でもスタッフを増員するなどにより、サポート体制を強化していく」との方針を示している。(佐相彰彦)
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