ニュース
製造業のOTとITの融合でSIerのIoT事業推進を支援――シュナイダーエレクトリックソフトウェア
2017/05/18 09:00
週刊BCN 2017年05月15日vol.1677掲載
シュナイダーエレクトリックのグループ企業でソフトウェア事業を担うシュナイダーエレクトリックソフトウェア(渡辺純一代表取締役社長)は、IoTによる自動化を支援する産業用ソフトウェア「System Platform 2017」を5月末から国内で展開すると発表した。
System Platform 2017は、産業用機械の制御などを担うOT(Operational Technology)と、ITとの融合をサポートするソリューションである。製造現場で必要とされるさまざまなデータの一元管理を可能にし、グラフィック機能や可視化機能、ナビゲーション機能により、現場の効率化などを支援する。 製造業では、製造機械にセンサを取り付けてデータを収集するIoTソリューションの導入が進んでいるが、企業システムの開発を担ってきたSIerの多くがOTに精通していないことから、OTとITの融合が進んでいないケースが多いとされる。また、IoTにはデファクトスタンダードがまだ存在しないため、さまざまな規格やソリューションが存在することも、OTとITの融合を難しくしている。こうした課題を解消するために、シュナイダーエレクトリックソフトウェアは、System Platform 2017によってOTとITの融合をノンコーディングで実現する環境を提供する。
System Platform 2017を導入したユーザー企業は、機械の状況などをリアルタイムで把握できるようになり、ERPやCRMなどの企業システムとの連動により、生産現場で必要とされる情報を一元的に把握できるようになっている。また、マルチ端末対応により、場所を選ばずに情報を管理できる。タブレット端末やスマートフォンなどのタッチ操作に対応した端末では、フィンガージェスチャーによる操作も可能になっている。こうした見える化の機能も、プログラミングレスで実現する。
渡辺純一
代表取締役社長
シュナイダーエレクトリックソフトウェアは、シュナイダーエレクトリックのソフトウェア事業を担う企業として、日本では4月1日に分社化。今回発表したSystem Platform 2017を軸に事業の拡大を目指していく。また、System Platform 2017は、海外で展開しているIoTプラットフォーム「EcoStruxure for Industry」の主要コンポーネントでもあり、いずれは日本国内でも同プラットフォームを展開することを予定している。(畔上文昭)
- 1
外部リンク
シュナイダーエレクトリック=http://www.schneider-electric.com/site/home/index.cfm/jp/