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オークマと日立、マスカスタマイゼーション対応の先進モデルで協創
2017/05/17 14:57
オークマではDream Site1(愛知県丹羽郡、DS1)を2013年に立ち上げ、高効率でスマートなファクトリーの実現に向けた先導的役割を果たしている。そこで培ったノウハウ・経験を生かし、次世代ファクトリーの構築を検討してきた。一方、日立は長年培ってきた経験・ノウハウをもとにITとOTを融合したIoTプラットフォーム「Lumada」など、先進の研究開発力を活用した製造業向けのソリューションコアを開発・提供している。
今回、両社は「生産の見える化の進化」と「工場制御周期の高速化」をテーマにそれぞれのノウハウを融合し、新工場DS2でマスカスタマイゼーションに対応する高効率生産の実証モデルを構築した。生産の見える化の進化では、IoTの活用により生産の進捗状況と設備の稼働状況の両データを収集・連携させて一元的に監視・見える化し、高度に分析できるシステムを開発・導入した。これにより、工程上のボトルネック(前工程の遅延や設備不具合など)の特定から全体最適での対策までのプロセス迅速化を可能にする。次のステップでは進捗・稼動状況の監視システムで収集・蓄積した現場のビッグデータを活用、自動学習する先進のシミュレーション技術を駆使して、従来困難だった現場の状況に応じた精度の高い生産スケジュールをダイナミックに自動生成するシステムへと進化させ、柔軟・迅速に生産計画の最適化を図る計画だ。
一方、工場制御周期の高速化では、ワークID(認識タグ)を活用した工程管理システムを導入し、すべての加工部品が工場内のどこに、どの状態で存在しているか正確に把握。IoTを駆使して時間単位・分単位の正確さで俊敏に部品搬送の作業を指示する。そして進捗・稼働状況の監視システムとの連携により、生産進捗の把握精度を向上し、正確なボトルネックの特定と迅速な対策を図ることにしている。
今回の実証を含む生産革新により、生産性2倍、生産リードタイム半減を目指す。今後オークマでは、他の生産拠点への展開を検討していくとともに、今回の実証を通じて得たノウハウや高付加価値マシンを「ものづくりサービス」ソリューションとして、製造業向けに提供していく。また、日立はDS2で実証を行う生産の見える化・最適化技術をLumadaの産業分野向けソリューションコアであるPPOの1つとして、積極的に事業を展開していく方針。
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